日本人の食生活に深く根付いてる「味噌」
全国津々浦々、たくさんの味噌がありますが「自分は絶対にこの味噌がいい」という一品はありますか?
かくいう私はありません。正直なところ「味噌ってどれも同じじゃないの?」とさえ思っていました。
そんな私が先日、湯の山温泉名物の『僧兵味噌(そうへいみそ)』をいただく機会があったのですが「あ、これいいかも」とちょっぴり感動したんです。
なので、この感動をみなさんと共有したくて記事を書くことにしました。
ちなみに、僧兵味噌は見た目こそ変わりませんが「酒粕なし」「酒粕あり」と2パターンあります。
夏〜秋は酒粕なし、冬〜春は酒粕ありが販売されるため、せっかくなら2種類とも食べてみるのがおすすめですよ。
そもそも『僧兵味噌』とは?
「そもそも"僧兵味噌"とは何なのか?」こう思う方がほとんどですよね。
『僧兵味噌』は湯の山温泉開湯1300年を迎えるにあたり、湯の山温泉の郷土料理「僧兵鍋」のために新たに開発された郷土の味噌です。
「じゃあ"僧兵"って何なのさ」次はこんな疑問も湧いてきます。
僧兵とは簡単に言うと「武装したお坊さん」です。
平安時代中期、寺院が自分たちの領地を守るために自衛武装したのが始まりなんだとか。
そして、湯の山温泉にある三嶽寺にも多くの僧兵がいました。
その僧兵たちのスタミナ源となっていたのが「僧兵鍋」というお鍋なんだそうです。
僧兵味噌の裏面には「僧兵鍋」のレシピが記載されています。
思ったよりお手軽なレシピだったので、寒い日にぜひ作ってみてください。
ちなみに私はこのレシピに豆板醤をちょい足ししてみたのですが、旨さがブーストしました。
"深いコク"と"ほのかな甘み"のバランスが絶妙
僧兵味噌の特徴といえば、深いコクとほのかな甘さ。
このふたつの絶妙なバランスによって、味わい深い仕上がりとなっています。
味噌ってそのまま食べるとしょっぱさを感じることが多いですが、僧兵味噌はあまり感じません。
むしろ、味噌本来のコクと甘みが口の中で広がるため「お味噌ってこんなに味わい深いんだ」とちょっと感動するほど。
僧兵味噌の味を純粋に楽しみたいなら野菜スティックがおすすめです。美味しくてヘルシー。罪悪感もないため間食にぴったりですよ。
もちろん、お子さまでも安心して食べることができます。
上の写真は我が家のお昼ご飯。2歳の娘は僧兵味噌のお味噌汁をばくばく食べていました。
安心して食卓に並べられるのは、親の立場からすると助かります。食べ過ぎちゃうのはちょっと困りますけどね。
お味噌汁だけじゃない。僧兵味噌はいろいろな料理に使える
味噌の用途として一番最初に思いつくのは「お味噌汁」
もちろん、僧兵味噌を使ったお味噌汁が美味しいのは言わずもがなですが、それ以外の料理にもばっちり活躍してくれます。
そこで、私が実際に僧兵味噌を使って作ったものを一部紹介しますね。
僧兵味噌と牛乳の相性が◎「味噌クリームパスタ」
僧兵味噌はパスタにも適しています。
我が家でよく作るのは「味噌クリームパスタ」
作り方はとても簡単です。好きな具材を炒め、牛乳100ccと僧兵味噌大さじ1を入れて少し煮たらソースの完成。
あとは茹でたパスタ100gを絡めればできあがりです。調理時間は10分ほどで出来るので、忙しい時にもぴったりですよ。
朝にぴったり「味噌チーズトースト」
こちらは「味噌チーズトースト」
もはや料理とも呼べるか微妙ですが、手軽に作れるため朝食で頼りになる一品です。
トーストに僧兵味噌を塗り、チーズを乗せて焼くだけで完成。
注意点としては、僧兵味噌は小さじ1程度にしておいてください。
それ以上塗ると、味が全体的にしょっぱくなってしまいます。
「僧兵味噌」はお味噌迷子の人に勧めたい一品
味噌本来のコクの深さ、力強さ、甘さを私たちに教えてくれる僧兵味噌。
どんな料理にも違和感なく溶けこむ僧兵味噌は、食卓の強い味方になってくれるでしょう。
「どんな味噌を買えばいいかわからない」
そんなお味噌迷子さんは、ぜひ僧兵味噌を試してみてください。
ようやく我が家もお味噌迷子から脱却できそうです。